
学童の仕事がつまらない・・・
子どもが好きで始めた仕事だけど、「つまらないなぁ」と感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
子どもが言う事聞いてくれなかったり、注意ばかりの保育になってしまったり、なかなか思うようにいかないですよね。
そこでこの記事では、指導員が悩まされがちなことを整理し、改善策をご紹介します。
学童保育の仕事、最近つまらないなぁ…このように感じている指導員さんは、ぜひ最後まで読んでみてください。
少しでも頭の中のモヤモヤが晴れたら、嬉しいです。
学童保育の仕事がつまらないと感じる瞬間
学童のお仕事、子どもが好きな人ならば、基本的には楽しかったはず。
しかし調子の悪いときは、「つまらないなぁ」「しんどいなぁ」と感じることもあるでしょう。

僕もこの夏はしんどかったなぁ・・・
まず最初に、どのようなときに、学童の仕事がつまらないと感じるのか、整理します。
結論はこちら
- 子どもとうまくいかない
- 保護者との関係がしんどい
- 相方指導員との相性が悪い
- 大変な仕事なのに給料が低い

それぞれの悩みと改善策を解説します
子どもとうまくいかないとき|先輩指導員に相談する

子ども達と、どうやって関わればいいのだろう・・・
学童保育で働き始めたばかりの方は、このように感じる人も多いでしょう。
子どもたちの遊びの輪の中にうまく入っていくことができずに、

私はちゃんと働けているのだろうか・・・
上記のような悩みを抱えることもありますよね。
学童保育の仕事は守秘義務もあるので、家族や友達に相談して良いのか迷って、一人でモヤモヤを抱えてしまう方もいるでしょう。
そんなときは、一緒に働く先輩指導員に相談してみてください。
筆者も、保育前後の子ども達のいない時間に、新人指導員さんの話を聞くことがあります。
- A君達は友達同士で遊んでいたい時期だから、無理に遊びに加わろうとしないで大丈夫だよ
- Bちゃんは大人しいけれど、実は話を聞いてほしいと思っているから、よかったらじっくり聞いてあげてね
- C君は乱暴な言葉を使うけど、それはお試し行動。「こんなこと言っても怒らないかな?」と確かめているだけだから、あまり気にしなくて平気だよ
子どもたちの特徴をよく知っている指導員さんに、話を聞いてみましょう。
子どもの理解を深めることで、悩みが解消されることもありますよ。

そうは言っても、忙しそうで中々話しかけづらいんです…

そうですよね。僕も事務仕事とかしてて話しかけづらいかも・・・
そんなときは、仕事前後のあいさつから、コミュニケーションを増やしていきましょう。
「おはようございます」
「こんにちは」
「お疲れ様です」
「お先に失礼します」
あいさつをして、単純にコミュニケーションの量を増やしていくことで、話をしやすくなるはずです。
もしあなたが先輩指導員でしたら、

「最近どう?困ってることとかない?」って、ちょこちょこ声をかけるから、何かあったら何でも教えてね。
このように声をかけてあげると、新人指導員さんは質問や相談をグッとしやすくなるそうです。ぜひ試してみて下さい。
子どもたちからバカにされてしまったり、なめられてしまうことに悩んでいる人は、こちらの記事もぜひ読んでみてください。
実は子ども達からなめられるのも、悪くないのかも?
保護者との関係がしんどいとき|あえてコミュニケーションを取りにいく

保護者さん達から、受け入れられていないような気がする・・・
これは新しく常勤指導員(正社員)になった方が抱えがちな悩みです。
保護者さんとの関わりで、学童の仕事が嫌になってしまうことは珍しくありません。
地域性(都会・田舎・高級住宅街・下町…)もありますし、同じ学童クラブの中にも、様々な考え方の保護者さんがいますよね。
もし、苦手な保護者さんがいるのなら、むしろ積極的にコミュニケーションを取りに行くことをおすすめします。

でも、苦手だからこそ、話しかけづらいんですよ・・・

・・・わかります
苦手な保護者さんに話しかけにいくのって、
- 失礼にならないかな
- 怒らせてしまわないかな
- 自分が傷つかないかな
上記のように、気を使ったり、構えたりしちゃいますよね。
それでも、自分からコミュニケーションを取りに行かなかったら・・・?
余計に話しかけにくくなってしまうはず・・・

た、たしかに…
それに、子どもの様子を伝えるのは、指導員の仕事です。
放課後児童クラブは、常に保護者と密接な連携をとり、放課後児童クラブにおける子どもの様子を日常的に保護者に伝え、子どもに関する情報を家庭と放課後児童クラブで共有することにより、保護者が安心して子どもを育て、子育てと仕事等を両立できるように支援することが必要である。
放課後児童クラブ運営指針より抜粋
子どもの様子をよく見て、一緒に遊べたら遊んで、ときには悩みに寄り添ったりして、その様子を保護者さんに伝えられると良いですよね。
保護者さんに話しかけづらい場合は、
子どもの
- 良かったところ
- 活躍したところ
- 優しかったところ
- 成長を感じたところ
- 頑張っていたところ
- 面白かったこと
- 最近は誰と仲がいいのか
- どんな表情をして過ごしていたか
このような様子や場面を覚えておくと、保護者さんに伝えやすいでしょう。
僕も小学生の父親ですが、我が子の良いところを見つけて伝えてもらったら、ほっこりと嬉しくなります
子どもとの帰り道に、

今日学童で、こんなことを頑張ったんだって?
こんな風に、子どもと話しながら、お家まで帰っていきます。
その結果、保護者は子どもの様子を伝えてくれた指導員さん(あなた)へ、感謝の気持ちや、安心感、信頼感を抱くでしょう。
これを繰り返していくうちに、苦手な保護者さんとも気兼ねなくコミュニケーションが取れるようになるはずです。

なるほどー。でも、保護者さんがお迎えに来たときに限って、良かったエピソードを思い出せなかったりするんですよね・・・

、、すごくよく分かります。その場で伝えそびれてしまって、後から思い出したりするんですよね・・・汗
保育中はバタバタしていて、良かったエピソードを忘れてしまいがち。
子どもたちは次々と話しかけてきますし、目まぐるしく展開が変わるうちに、失念することもありますよね。
対策としては、
後から見返すこともできますし、不思議なことに、紙に書くと頭に残ったりしますよ。

僕は、気になったセリフをメモすることが多いです
メモは、おたより(学童通信)や、保護者会での報告、保育日誌などにも使えますね。
どうしても保護者さんに対して構えてしまう場合は、
- 保護者と指導員は、一緒に子どもを育てていく仲間
- 「どうしたら子ども達の生活をよりよくしていけるのか」をともに考えていく関係
このような関係であることを、頭に入れておきましょう。
保護者さんとの関係を、「子どもを真ん中にして、一緒に育てていく仲間(パートナー)」と捉えると、構えすぎずに話をしやすくなりますので、ぜひ試してみてください。
相方指導員との相性が悪いとき|相談してダメなら退職や転職も視野に

一緒に働く相方指導員とうまくいかないんです・・・
これは、よくある悩みです。
学童保育で10年以上務めてきましたが、この問題で辞めてしまう指導員さんが一番多いように感じます。
- 保育についての話ができない
- 保護者との問題を相談できない
- 協力を拒まれてしまう
- ストレスを一人で抱え込まなければならない
- 保育や人格を批判される、非難される
学童保育の仕事はチームで行いますが、相方となる支援員とうまくいかなければ、とうぜん保育の質も落ちてしまいます。
うまくいかない保育が続くと自信が持てなくなってしまったり、
悩みを相談できる人がいないと、どんどんしんどくなってしまうことも・・・
夜眠れなくなったり、円形脱毛症になってしまったり、動悸がして学童に行けなくなってしまったり・・・

このような指導員さんを、実際に見てきました。苦しんで退職される指導員さんを見ていると心が痛いです・・・
心や体がしんどくならないようにするためには、どうすべきか?
「これさえしておけば大丈夫!」という絶対的な解決方法はなく、とても難しい問題です。
同じ悩みは1つもなくて、軽い悩みから、心身を壊しかねない深刻な悩みまで千差万別だからです。
そこで悩みのレベル(深刻さ)から、3つの対応策を考えてみました。
レベル1:ちょっとした悩み
→相談できる指導員、運営者がいれば、相談しましょう。学童内のことをよく知っている場合が多く、相談してみたら案外解決することもあります。
レベル2:3ヶ月以上続く悩み
→学童の外(研修・書籍・就職サイト)から情報を得ましょう。転職も視野に入れて、他の学童保育の情報を集めましょう。
レベル3:眠れない日が続いている
→眠れないと悪循環に陥ってしまいます。睡眠の質を向上させるサプリ(例えば、味の素 グリナ)を試すのもおすすめ。退職を言い出しづらい場合は、退職代行を使うのもありです。(【退職代行ガーディアン】
がおすすめ)
あなたの心と体を守ることが何より大切です。
より詳しく知りたい方は、下記の記事にまとめてありますので、ぜひご参考になさってください。
給料が低いと感じるとき|他の学童の求人情報を得る

大変な割に、給料が低い・・・
これはほとんどの指導員が感じていることではないでしょうか。
学童保育の仕事って、子どもたちの保育だけではないんです。
例えば、運営に関わる業務もたくさんあります。
放課後児童クラブの運営に関わる業務として、次の取り組みも必要とされる。
放課後児童クラブ運営指針から抜粋
・ 業務の実施状況に関する日誌(子どもの出欠席、職員の服務に関する状況等)
・ 運営に関する会議や打合せ、申合せや引継ぎ
・ おやつの発注、購入等
・ 遊びの環境と施設の安全点検、衛生管理、清掃や整理整頓
・ 保護者との連絡調整
・ 学校との連絡調整
・ 地域の関係機関、団体との連絡調整
・ 会計事務
・ その他、事業運営に関する記録

仕事の範囲が広すぎやしませんか?
保育園だったら園長先生や給食の調理員さんが、
小学校だったら校長先生や副校長先生、給食のおばちゃんや用務員さんが担う業務も含まれています。
このような業務を学童保育では、基本的にすべて指導員が担います。
仕事量が多く、子どもの命を預かる仕事で責任も大きい。それなのに低賃金

給与明細を見たとき、やる気が下がることもありますよね・・・
指導員の給料について詳しく知りたい方は、下記の記事からご覧ください。
給料が理由で、学童保育の仕事をやめたいと感じることもあるでしょう。
しかし、個人の力で待遇を改善することは難しい。
なぜなら、務めている学童クラブの予算が決まっているからです。
学童の予算を一人の指導員の意見で変えることは難しい。保育料を値上げしたり、役所からの補助金を増額させることは困難ですよね。

それでも、学童の指導員として生活していきたいんです
このように思う方は、別の学童への転職を視野に入れてみるのはいかがでしょうか?
実際に筆者は、結婚を機に転職を考え、隣町の学童保育へ転職。年収が100万円以上アップしました。
市町村により、補助金の額に大きな差があったためです。

隣の市町村の学童は補助金が1,000万円以上多く、その分、指導員の待遇も良かったのです
近くの学童保育の待遇が厳しい場合は、民間学童で教室長を目指す道もあります。
詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。年収500万円以上も目指せます。

学童保育の求人情報を知りたいけど、どの求人サイトから探せばいいのかなぁ…
以下の記事では、「学童保育の求人数」を調査しランキングにしたので、こちらもあわせて参考になさってください。
「未経験OK」「無資格OK」「適正規模の学童で働きたい」など、こだわりの条件で探せるサイトも紹介しています。

学童保育の仕事がつまらないときこそ、頑張っている自分を認めよう
ときに、学童の仕事がつまらないと感じてしまうことは、ほとんどの指導員にあることです。
ちょっとした悩みなら、相談できる人に話を聴いてもらいましょう。
心身に不調が出てくるような深刻な悩みであれば、退職や転職も検討してください。心や体を壊してまで続けるべき仕事はありません。
悩みがあるということは、それだけ真剣に、学童保育の仕事に誠実に、真摯に向き合っている証拠でもあります。
自分を責めず、傷つけず、「よくやってるなー」と、ご自身を優しく認めてあげてくださいね。

話を聞いてもらいたいけれど、相談できる相手がいないんです・・・
このような方は、筆者でよろしければいつでもご相談ください。
X(Twitter)にDMをいただければ、ご返信します。
ここまで読んでくださった熱心なあなたを、同じ学童保育で働く仲間として、心から応援しています。
子どもたちのために、頑張っていきましょう。

(でも、根を詰めすぎずにね)
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