
こんにちは、ニックです。
お越しいただき、本当にありがとうございます!
さっそくですが、今回のテーマはこちらです。
✔ 学童保育の個人面談の進め方
・学童保育で働きはじめたばかりの方
・学童保育で個人面談をする指導員
・個人面談の進め方を知りたい方
学童保育の個人面談の進め方|個人面談シートのテンプレートあり

学童保育の仕事内容の1つに個人面談があります。
しかし、個人面談の進め方って誰かが教えてくれるものではないですし、研修の内容にも入っていないことがほとんど
特に学童保育で働き始めたばかりの方は、どうやって進めればいいのか分からないですよね。
かくいう筆者も、学童で働き始めたばかりの頃は、話す内容に悩んだり

せっかく保護者さんに来てもらったのに、これで良かったのだろうか……
と感じたりしました。
そこで、この記事では、学童保育での個人面談の進め方を解説します。
この記事を読むと、誰でも一定水準の個人面談を実施できるようになります。
個人面談シートのテンプレートもダウンロードできますので、よろしければご活用ください。
個人面談をする理由


そもそも、どうして学童保育で個人面談をするのですか?

個人面談をする理由は”子育てに活かすため“です。
学童保育で個人面談をする理由、それは
学童保育、ご家庭、学校などでの子どもの様子を共有することによって、学童での保育や、ご家庭での子育てに活かすため
日頃から保護者の方とコミュニケーションが充分に取れている場合は、個人面談は必要ない場合もあります。
しかし、お迎えの際の短い時間や、子どもがいる前ではしづらい話もあるでしょう。
保護者参加のイベントが減ったり、保護者さんが気軽に学童の部屋に入ってこられなくなっているクラブも多いのではないでしょうか。
そんなときは、個人面談が有効です。

少人数でじっくりとお話できますからね。
個人面談の流れ

個人面談の流れは次の通りです。
1.事前準備をする
2.個人面談を進める
3.情報共有をする
順番にみていきましょう。
1.事前準備をする

個人面談の最大のポイント
それは、事前準備です。
実は、個人面談が成功するかどうかは、事前準備にかかっています
準備さえできていれば、大きく失敗することはありません。

事前準備が大切なんだね。具体的にどんなことをするの?
具体的な準備は、次のとおり
(1)いつ開催するかを決める
(2)1家庭あたりの面談時間を設定
(3)日常の記録をまとめておく

順番に解説します。
(1)いつ開催するかを決める
個人面談を開催する時期を決めましょう。
おすすめの開催時期は
学校の個人面談や、三者面談の期間と合わせる

えー?どうして?
学童保育や学校の予定はさまざまですので、各クラブの特色に合わせて、開催時期を決めましょう。
(2)1家庭あたりの面談時間を設定
次に、1家庭あたりの面談時間を設定します。

個人面談って何分くらいやるの?

1家庭20分くらいでOKです。
1家庭20分がオススメな理由は、短すぎず、長すぎない、ちょうど良い長さだからです。
学童、家庭、学校での様子を聴くのに、丁度いいから
だいたい15分〜20分で収まります。
しかし、次の場合は少し長めの想定を
✔ 兄弟・姉妹
✔ 配慮の必要な子ども
兄弟・姉妹が学童に通っているご家庭は、それぞれの子どもの様子を伝え合います。

その分、長めに時間を確保しておいたほうがいいんだね。

うん。でも20分でおさまるケースもあるけどね。

配慮の必要な子って、どんな子どもですか?

特別支援級に在籍している子や、学童で特別な配慮をしている子のことです。
配慮の必要な子どもには、どのように接するべきか迷っているご家庭も多いので、ゆっくりお話できるように、長めに時間を取っておくことがおすすめ
学童保育の個人面談を平日の19時以降に行う場合、例えば、このようにスケジュールを組みます。

兄弟児や配慮の必要な子の後に、次の面談を入れないことがポイント

話が長くなったときに、後ろの時間を気にしなくていいからだね

その通り。ゆっくり話せた方がいいからね。早く終わるようであれば、早く終わっても良いですし
(3)日常の記録をまとめておく
準備の3つ目のポイント
それは、
日常の記録をまとめておくことです
具体的な方法は次の通り
①保育日誌から抜粋する
②スタッフノートから抜粋する
③職員間で話しておく

順番に解説します。
①保育日誌から抜粋する
日頃から、子どもたちの様子や気になる出来事を保育日誌に記録しておきましょう。
おすすめなのが、保育日誌を検索できるようにしておくこと
児童名で検索
→その子に関連する保育日誌が表示される
このような仕組みを作っておくと、個人面談の際に便利です。

すごい!それは便利だね!でも、どうやってやればいいの?

検索機能のついたカレンダーアプリなどに、保育日誌を登録しておくといいよ。

そのためには、保育日誌も手書きじゃないほうが便利そうだね。

うん。ここはクラブによるけれど、データで保管できれば便利だよ。でも注意点もあるんだ。
保育日誌をデータで保管するときの注意点は…
インターネットに繋がっている場合は、セキュリティに注意!
関係者以外アクセスできないように設定したり、ネットワークに繋がっていないPCで管理できれば理想的ですね。
②スタッフノートから抜粋する
保育日誌は、常勤指導員や正社員が書くことが多いですよね。
個人面談では、アルバイトさん、パートさんが捉えた子どもの姿も、伝えられると良いです。
そのためには、日頃からアルバイトさん、パートさんにも、子どもの成長を感じた点、課題を感じた点、保育で気になった点などを一言書いてもらいましょう。

一言って、具体的にはどのくらい書いてもらうの?

具体的には、付箋1枚で良いです。
このような付箋でOK

保育の情報を共有できると、様々な大人の視点から、子どもたちを捉えることができます。
子ども理解が深まるのでおすすめです。
たくさん書いてもらうのは、アルバイトさん・パートさんの負担が大きいので、付箋を使い継続できるレベルで書いてもらいましょう。
③職員間で話しておく
個人面談の前には、職員間で話しておきましょう。
✔常勤指導員同士で話す
✔アルバイト・パートさんと話す
まずは、常勤指導員同士で話しましょう。

どんな内容を話すの?
具体的には、次の通り
✔ 学童での様子の共有
✔ 家庭の様子で聞きたいこと
✔ 学校の様子で聞きたいこと
1番多く話しておくべき内容は、学童での様子です。
(例)
・誰と仲がいいか
または 1人でゆっくりなのか
・どんな遊びをしているのか?
(室内・外遊び)
・どんな表情で遊んでいるのか
(じっくり集中?リラックス?熱中?)
あわせて、アルバイトさん・パートさんにも

今日○○さんのお家と個人面談があるのですが、何か気になる点や聞きたいことなどありますか?
と尋ねておきましょう。
事前準備は大変ですが、個人面談成功の1番のポイントです。
まとめると以下の通り
①保育日誌から抜粋する
②スタッフノートから抜粋する
③職員間で話しておく
これらを個人面談シートにまとめておくと便利です。
個人面談シートのテンプレートを作りましたので、よろしければ画像をダウンロードしてご利用ください。
\個人面談シートのテンプレート/

2.個人面談を進める

事前準備ができたら、個人面談を進めましょう。
個人面談の進め方も、クラブによって様々ですが、スムーズに進めるためには、以下の流れがおすすめです。
(1)個人面談の流れを伝える
(2)学童での様子を伝える
(3)家庭での様子を聴く
(4)学校での様子を聴く
(5)学童への質問や要望を聴く
順番にみていきましょう。
(1)個人面談の流れを伝える
まずは、あいさつと、足を運んでくれたことへの感謝を伝えましょう。

保護者さんは忙しい中、時間を作って学童まで来てくれているんだもんね。

うん。感謝の気持ちは持っていたいね。
次に、個人面談の流れを説明しましょう。
例えばこのような感じ

まず、〇〇君の学童での様子をお伝えし
次に、ご家庭での様子や学校での様子をお聞きできればと思います。
最後に、学童へのご質問やご要望があればお聞きいたします。
よろしくお願いします。
(2)学童での様子を伝える
次に、学童での様子を伝えましょう。
何を伝えて良いのか迷う場合は、以下を参考にしてください。
①遊び
・誰と仲が良いのか
・どんな遊びをしているのか?
・遊んでいるときは、どんな表情なのか
②成長
・以前と比べて成長している点
・成長を感じたエピソード
その子の学童での過ごし方や、良いところ、成長している点を伝えられると、保護者さんも安心です。
トラブルやご家庭への指摘などは、このタイミングではやめた方が無難です。
個人面談全体の雰囲気が悪くなり、子どものありのままの姿を話しづらくなったり、保護者さんが萎縮してしまう可能性があるためです。
(3)家庭での様子を聴く
学童での様子を伝えられたら、お家での様子を聞きましょう。
話の繋げ方に困った場合は、次の台詞でOK

〇〇君は学童のことを、お家でも話しますか?
ここからは保護者さんの話を聴くターンです。
相槌を打ちながら、しっかりと最後まで話を聴ききりましょう。
学童では見られない意外な一面を聴くこと多いです。
また、話の流れの中で、聴きたい内容を網羅できるように質問しましょう。
・平日の様子
・休日の様子
・習い事について
・宿題について
・お困りごと
等など
特に、低学年のお家では、「できれば宿題を学童で終わらせてきてほしい。」という願いを持っていることが多いです。
お家に帰ってから宿題に取り組むと、ゆっくりする時間がなかなか取れないことも……

19時ころお家について、ご飯、お風呂、宿題、寝る準備…本当はもっとお母さんに話を聴いてほしいんだよなぁ…
このように思っている子もいるかもしれませんね。
保護者の方々も、「宿題しなさい!」と注意したり、子どもを追い立てるような言葉はできれば使いたくないはず…
とはいえ、無理やり学童で宿題をさせることは推奨できません。
子どもにとって、放課後は、「課業から解き放たれた後の時間」
基本的には、自由な時間です。
そのため・・・
子どもと話し合い、「宿題は学童でやる」という約束や、合意形成をしてから、その子が遊びに夢中になっていて宿題を忘れていそうなら「宿題しなくても大丈夫?」と声をかけ、フォローするくらいが丁度いいです。
その日の子どもの気持ちにもよりますので、約束をしたからと言って「絶対にやらなきゃいけない」わけではありません。
その上で、保護者の方のご意向に耳を傾け、気持ちを理解した上で、子どもの気持ちを保護者さんに伝えましょう。
丁寧な聴き取りと、伝え合いが大切
指導員、保護者さん、子どもが協力して、宿題に向き合えれば理想的です。
(4)学校での様子を聴く
学校での様子も聴けると、子どもの理解が深まります。
学校の面談と日程が重なっている場合、話しのつなげ方は

学校の様子も伺えればと思うのですが、学校の面談はお済みになられましたか?
学校の面談がこれからであったり、日付が離れている場合は

〇〇君はお家で学校の話をしますか?
これで、OKです。
(5)学童への質問や要望を聴く
最後に、学童への質問や要望を聴きます。

学童へのご質問やご要望などはありますか?
その場で回答できることはお伝えし、確認が必要なことは確認後にお伝えします。
分からないことをその場でお伝えすると、後々トラブルになることもあるので注意してください。
最後に感謝を伝えて、個人面談を締めましょう。

何かありましたら、お気軽にご連絡をください。本日はありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
3.情報共有をする

個人面談が終わったら、アルバイトさん、パートさんも含めて、情報を共有しましょう。
子どもたちの家庭での様子、学校での様子、困っていること、子どもの理解が深まる情報をまとめておくとスムーズに情報を共有できます。
個人面談も、職員間のミーティングも事前準備が大切です。
多くの人が関わる打ち合わせの場合は、それだけ多くの人の時間を使いますので、少し大変ですが情報をまとめておきましょう。
まとめ

学童保育の個人面談について解説しました。
個人面談の前に必要な情報をまとめて、個人面談シートを作成しておくとスムーズに進みます。
最後に改めて、個人面談シートのテンプレートを貼っておきます。
よろしければ画像をダウンロードして、お使いください。
\個人面談シートのテンプレート/

学童保育の仕事内容は多岐に渡ります。
他の仕事内容なども知りたい方は、こちらから見ることができます。
\ 仕事内容は?勤務時間は?給与は? /
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきまして、どうもありがとうございました!