学童保育に就職・転職したいときに、
履歴書に「志望動機」を書く必要がありますが、
・はじめてのアルバイトなので、どうやって書けばいいのか分からない
・保育士から学童へ転職希望だけど、どんなことを書けばいいのだろう…
・異業種から学童に挑戦したいけど、何をアピールすればいいのだろう…
このような悩みを抱えている人も多いはず。
学童保育の志望動機。何に注意して、どのように書けばいいのか?
わからないことも多いですよね……
かくいう筆者も、学童保育への転職を経験しており、その度に志望動機を書いています。
具体的には、
学童保育・児童館(アルバイト)
→システムエンジニア
→放課後子ども教室
→児童館
→学童保育
→学童保育
→放課後等デイサービス
→保育園
→学童保育
→学童保育
学童だけでも、5つの施設を経験
とある学童では、採用担当者として履歴書を確認したり、面接官も担当しました。
この記事では、筆者の転職経験や採用担当者の経験を交えながら、「学童保育の志望動機の書き方」について解説いたします。
具体的な例文も掲載しましたので、

学童保育の志望動機って、どこに気をつけて書けばいいのだろう…
このような悩みをお持ちの方は、ぜひ読んでみて下さい。
志望動機を読んだ採用担当者が、チェックするポイント

まず最初に、「採用担当者がどのようなポイントをチェックするのか」をお伝えします。
さかのぼること数年前…いつものように学童保育に出勤すると、郵便ポストに封筒が届いていました。封筒の左下には赤字で「履歴書在中」と書かれています。封筒を事務室に持っていき、ハサミで開けて内容を確認。採用担当者の筆者は、もちろん志望動機を読みます。
このときに、筆者がチェックしたポイントは、
「この人は、どうして学童保育で働きたいのだろう?」
「どうして、うちの学童保育で働きたいのだろう?」
「採用されたら、どんなことをしたいのだろう?」
「長く続けてくれそうかな?」
このようなことを、考えました。
多くの採用担当者は、
「学童保育の指導員はあまり知られていない職種で、待遇も良くないのに、それでも学童で働きたいのだから、そこには具体的な理由があるはず」
「子ども達や保護者さんと信頼関係を築いていただき、できれば長い期間務めてほしいなぁ…」
このような考えや願いを持っています。
採用担当者が疑問に感じる志望動機とは?

たくさんの履歴書を見る中で、採用担当者が疑問を感じる志望動機もあります。
どのような志望動機に疑問を感じるのか、具体的に見ていきましょう。
「学童じゃなくてもいいのでは?」
志望動機の欄に、
このように書く方も多いのではないでしょうか。
子どもが好きなことは、学童で働く上でとっても大切なのですが、この理由だけですと

「小学校の先生や塾講師、保育園の先生じゃなくて、どうして学童なんだろう?」
「志望動機が短いけれど、あまり熱意がないのだろうか…?」
と、多くの採用担当者は、疑問に感じるはずです。
「学童のことを分かっているのかな?」
「小学校の先生ではなく、塾の講師でもなく、保育園の先生でもなく、どうして学童保育で働きたいのでしょうか?」
この質問に対して、あなたの言葉で答えを持つことが重要です。
もしかしたら、

小学校の先生や、保育士さんは資格が必要だけど、学童は資格なしでも働けるから
このように、思う方もいるかもしれませんね。
しかし、学童保育の志望動機にそれを書くわけにはいかないでしょう。
資格なしで働けるから学童。このような理由は印象がよくなく、失礼な人だと思われてしまいます。
「では、どうして学童なの?」と質問されたときに、スムーズに答えられない場合は、志望動機を書くための前提知識が足りないのかもしれません…
志望動機を書くために必要な前提知識|学童ってどんな場所?

志望動機を書く前提知識として、学童保育の特色を把握しておきましょう。
・子どもにとっての学童
・保護者にとっての学童
・指導員は何をする仕事なのか
これらを理解することで、「どうして学童で働きたいの?」の質問に答えられます。
面接対策にもなりますので、ぜひお役立て下さい。
子どもにとって学童保育は「行かなくてはならない場所」
学童保育に通ってくる子ども達は、共働き家庭など、日中の保育に欠ける子ども達です。
放課後の時間や夏休みなどの学校休業日に、お家で保育をすることができない子ども達が対象です。
子ども達からすると

学校でもお家でもない。でも行かなきゃいけない場所
それが、学童保育です。
特に低学年のうちは「例え行きたくなくても、行かなければならない」のです。
保護者が安心して働くための学童でもある
保護者の方からすると、放課後の時間に子どもが、一人で留守番をするのは危険ですし、不安になるでしょう。
(1年生〜3年生は特に)
一人で留守番をしているときに、
知らない人(不審者)が訪ねてきたら、ドアを開けてしまうかもしれませんし、
大きな地震が起きたときは、どのように避難すれば良いのか分かりません。
そして何より、お父さん、お母さんが帰ってくるまでの時間を、1人でお留守番。これはとても寂しい思いをさせてしまうので、保護者さんは避けたいと思っているはずです。
(年齢が低ければなおさらです)
もう少し子どもの放課後について具体的に想像すると、
小学校が4時間授業の日は14時には家に着きます。
仕事を終えたお母さんが19時に帰ってくるとしても、5時間もの間1人で過ごすなんて…心配で心配で仕事になりませんよね……
そこで「学童保育にお願いしよう」となるわけです。
学童保育が子どもの安全安心な放課後を保障することで、保護者の方々は安心して仕事をすることができます。
学童保育の指導員に求められること
学童で働く指導員は、安全安心を基本に、子どもたち自身が「自分の意思で行きたいと思える環境」を整えます。
最初は「行かなくてはならない場所」だった学童を

「行くのが楽しみ!」

「友達と遊ぶのが楽しみ!」

「メッチャ面白かったなぁ!明日も遊ぼうねー!」
例えば、このように感じられるように。
子ども達が安心して過ごせたり、学童に行くことを楽しみにしていたり、自分から学童に足がむくようになることで、保護者さんが安心して働けるのです。
子どもの居場所づくりが、保護者さんの就労支援になる
このような学童の特色をふまえた上で、あなたならではの志望動機を考えていきましょう。
学童保育の仕事内容をより詳しく知りたい方はこちらから読めます。
学童保育の志望動機は3つのポイントを抑えて書こう

前置きが長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
いよいよ、志望動機の書き方をお伝えします。
学童保育の志望動機は、3つのポイントを抑えると、スムーズに書くことができます。
- 学童への就職を希望したきっかけ
- その学童を志望した理由
- 自分の強みをどのように活かして、貢献したいか
上記3つが書いてある志望動機であれば、多くの採用担当者は、

ぜひ面接に来ていただき、話を伺いたいな
と、感じるはず。
学童で働きたい理由が明確で「うちの学童に合いそうな人だな」と感じるためです。
3つのポイントを抑えて、志望動機を作ってみましょう。
…そうは言われても、具体的な例文を見たい方もいますよね。
4つのパターンで例文を作ってみましたので、ぜひ参考になさってください。
志望動機の例文4パターン


志望動機の例文を参考にできたらいいなぁ…
このように思う方も多いのではないでしょうか。
「ポイントをおさえるといいよ」と言われても、具体的なイメージは中々湧きませんよね。
そこで、以下の4つのパターンで、志望動機の例文を作成してみました。
- 「学童保育」から「別の学童保育へ」の転職を目指す場合
- 「保育士」から「学童保育へ」の転職を目指す場合
- 「未経験」から「学童保育へ」の就職・転職を目指す場合
- 学童保育の「パート・アルバイト」を目指す場合
あなたの状況に近いものを参考にしていただければ、嬉しいです。
①「学童保育」から「別の学童保育へ」の転職を目指す場合
学童保育に務めている方が、別の学童への転職を目指す場合は、「転職先の学童ならではの特徴」を挙げ、その学童でやりたいことを考えると良いです。
学童に勤務して培ったスキルや経験を、どのように転職先の学童で活かせるのかを書くのがポイントです。
【例文】
子どもと関わることが好きで、大学生の頃に学童保育のアルバイトを経験しました。大学卒業後、企業に就職しましたが、「学童で働きたい」という思いが強く学童保育に転職し、放課後児童支援員として働いてまいりました。 子どもの頃からしてきたサッカーのスキルを活かしたいと思い、サッカーの指導に力を入れている御社を志望いたしました。 サッカー指導のスキルと、学童保育で培った子どもへの対応力を活かして、子ども達の放課後を豊かにする支援をしたいと思っております。
②「保育士」から「学童保育へ」の転職を目指す場合
保育士から学童保育への転職を目指す場合は、「乳幼児の保育から、小学生の保育を目指す理由」を考えると良いでしょう。
保育士として勤務する中で培った、保育のスキルや、保護者対応の経験を書くのがポイントです。
【例文】
保育園で年長クラスの担任として勤務する中で、卒園後の子ども達の成長をサポートしたいと感じ、放課後児童支援員を志望しました。共働き家庭の子ども達の心情を理解するため、一人ひとりの言葉に耳を傾けたいと考えており、定員が35名の貴所に大きな魅力を感じております。保育を通して培った、子ども達や保護者の方々と信頼関係を作る力を活かして、安心して子どもを預けられる環境づくりに貢献したいと考えております。
保育士から学童保育への転職はこちらから探せます。
③「未経験」から「学童保育へ」の就職・転職を目指す場合
保育業界を未経験の方が、学童保育の指導員を目指す場合は、「学童を目指すきっかけ」や「資格の取得に意欲があること」を書くのが良いでしょう。
学生時代や、社会人経験、あるいは主婦としての経験を、どのように活かして、学童に貢献できるのかを書くのがポイントです。
【例文】
夏休みの子どもキャンプにボランティアとして参加した際に、小学生の笑顔や無邪気さに触れ、放課後の生活を支援したいという強い思いを抱きました。放課後児童支援員の受講資格を得るために、現在、保育士の取得を目指しております。「第二のお家」をコンセプトに掲げ、アットホームな雰囲気の貴所に共感し、志望いたしました。社会人として培ったPCスキルやチームマネジメントの経験を活かし、ホームページの運営や事務作業の効率化、同じ方向を向いたチームづくりなど、保育以外の業務でも貢献して参ります。
未経験から学童保育への就職・転職はこちらから探せます。
検索方法:「こだわり条件」→「未経験OK」から検索
保育士転職なら【マイナビ保育】
④学童保育の「パート・アルバイト」を目指す場合
学童保育のパート・アルバイトを目指す場合は、「子どもが好き」だということと「自分の強みを活かして学童に貢献したい」という思いを書くと良いでしょう。
【例文】
私は小学生のころに学童保育に通っていました。いつもよく話を聴いてくれて、ときには励ましてくれる指導員さんに感謝しており、今度は私が子ども達に優しく接してあげたいと思い、応募しました。部活動で培った体力を活かして、子ども達と一緒に思い切り遊びたいと思っています。子ども達の原風景となるような、素敵な思い出を作れるように、補助指導員としてサポートしていければと思っています。
このような例文を参考に、あなたならではの志望動機を、ぜひ作ってみてください。
学童保育のパート・アルバイトはこちらから探せます。
ポイントをおさえて、学童保育の志望動機を書いてみよう

今回は「学童保育の志望動機の書き方」を解説しました。
ポイントをおさえて、採用担当者が「ぜひ面接で話を聴きたいな」と思うような志望動機を作りましょう。
おさらいになりますが、志望動機で書くべきポイントは3つです。
- 学童への就職を希望したきっかけ
- その学童を志望した理由
- 自分の強みをどのように活かして、貢献したいか
応募先の採用担当者を想像し、魅力的な志望動機を作りましょう。
「志望動機の書き方」を理解することも大切ですが、「実際に書いてみること」はより重要です。
行動に移すのは大変ですが、「履歴書の書き方」もあわせて確認しながら、ぜひ「志望動機」を書いてみてください。

「志望動機」を書くためには、あなたが働きたいと思う学童保育を見つける必要がありますよね。
学童保育の求人は保育士と比べると少なく、実際に調べてみたら1/38しかありませんでした。
こちらの記事に、実際に目視で確認した「学童保育の求人数ランキング」をまとめましたので、「学童の求人を探したい人」は、ぜひあわせてご活用ください。

求人の見つけ方〜採用まで、「一連の流れを確認したい方」は、こちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

あなたにぴったりな学童保育に出会い、子ども達と充実した楽しい放課後の時間を過ごせることを、心から応援しています。
ともに、子ども達のために頑張りましょうね!