学童の仕事に興味があるけど、収入が低すぎるのが厳しいなぁ・・・
学童指導員をやりたいけど、公営以外に選択肢はないのかな・・?
民間の学童って公営と何が違うのかな・・?
- 民間学童も信念をもち、子どもの将来の為に懸命に努力している。
- 学童の仕事に興味があり収入がネックなら民間学童を考えるのも悪くない選択肢!
学童保育の仕事に興味があるけど、
- 収入の低さに不安を持っている方
- 公営の学童でアルバイト等をしていて正社員になろうか迷っている人
上記のような、子どもの将来にかかわる仕事に興味がある方には非常に参考になる内容の記事になっています!
<筆者紹介>
40代で工場の生産工程Mgrの仕事をしています。転職歴は4回。一ヵ月以内の試用期間に辞退した回数を含めると7回。40代で異業種に転職し、ライフワークバランスの重要さを知りました。Twitter仲間のニックさんの学童保育活動を見ていて、もともと子どもたちが大好きな筆者は学童保育に強い興味を持ちました。
筆者が実際に、大手の民間学童企業へ応募し、3回の面接や民間学童の日常見学、学童指導員へのインタビュー、子どもの親への質問会なども経験させて頂き、内定をいただきました。
その具体的な内容を、詳細に記事にし「学童保育業界に興味があるけど収入が不安」という方に民間学童という選択肢もある事を知ってもらいたい。
そういう強い想いがあり、寄稿させて頂きました。
実際の大手民間学童企業での転職活動の一連の流れを、事実を元に詳細に記載しますので、是非参考にしてみてください。
- 民間学童は子ども達の将来の為に、情熱をもって子どもに接している
- 民間学童に転職する為の職務経歴書のアピールポイント!
- 民間学童の面接で実際に聞かれた面接での受け答えの詳細!
- 実際に働いている民間学童指導員の熱い想い!
- 高額な費用を払いなぜ民間学童に?民間に預ける親の考え方とは?
- 民間学童指導員の収入・教室長の年収などの待遇詳細
- 民間学童も公営学童も最後は「子どもの為」という思いは同じ!
民間学童企業は、子どもの未来の為に情熱を持って子どもと向き合っている
民間学童は、子どもの将来の事を考え、1人1人の子どもの良い所を伸ばし、苦手な部分に向き合う経験ができる場所を提供してくれている!
今回の民間学童への転職活動を通して、
民間学童は、公営学童とは全く違う信念を持っている!
と強く感じました。
筆者の娘も2人、公営学童にお世話になった経験があります。
外で友達と遊びまわる姿には、安心感と嬉しさを感じたものです。
何かを学んだり、苦手な部分を克服したり、そういう物ではなく、自由に思いっきりやりたい事を友達と出来る環境は、公営学童ならではの良さだと断言できます。
夏休みには、富士登山のイベントや、キャンプイベントなどにも参加
アウトドアで飯盒炊飯やカレー作り、キャンプファイヤー等を経験し、娘の笑顔をたくさん見てきました
何より、放課後に友達との時間をたくさん持てるのは魅力的でした。
友達と遊んだり、自由にさせる事も大切
しかし、それ以外にも成長した時に「民間学童でやっておいて良かった」と思えるような経験をしてもらいたい。
民間学童の指導員は、筆者が感じた公営学童と違い、結構厳しい事も小学校低学年に対して言っていました。
それは、「ルールを守る」、という事への厳しさ
小さい子どもの内に、そういった社会常識や、民間学童での活動で何度やっても出来ない子どもに対しても、決してあきらめずに出来るようになるまで寄り添う、そういった粘り強い教育です。
自由な学童保育と違い、厳しい側面を強く感じる民間の学童ですが、常に笑顔で子どもに接する指導員たちの働く姿を見学させてもらいました。
言い過ぎでは・・・(^^;)
そう思うような厳しい事も、ご両親様が了承されており、
子どもに出来るようになってほしいし、出来るようにしてみせる!
このような信念をもって、民間学童の指導員たちは働いていました。
印象的な指導員さんの言葉は、後述していきます。
民間学童のメリット・デメリットを解説
民間学童は、公営と違い、「企業」です。
「企業」は、利益を出す必要があり、事業として学童保育に付加価値を付ける必要があります。
当然、月謝料金も高く、それに見合ったサービスや価値を提供する必要があります。
公営学童と何が違うのか、ここでは民間学童のメリット・デメリットを説明していきます。
民間学童のデメリット
民間学童のデメリットは、
筆者が応募した大手の民間学童企業は、月額料金は次の通りでした。
プラン | 月額料金 |
---|---|
放課後プラン | 22,000円/月 |
通年プラン | 36,000円/月 |
★放課後プランは、学校から到着後、19時まで学童保育に預けられるプラン
★通年プランは、学校が休みの日や長期休暇中にも学童保育に預ける事が出来るプランです
★上記は週2回の料金で、週5回利用すると70,000円を超えます
★さらに、入会金が15,000円かかりますので、公営学童とは別次元の料金となります
なぜ、そこまでして民間学童に通わせるのだろう?
純粋に疑問に思う料金設定だと感じました。
民間学童のメリット
民間学童のメリットは、
基本的に、
富裕層向けのサービスなのではないか?
と感じる内容です。
40代からでも間に合う民間学童業界への転職
筆者は前職まで年商10億円以上の大きな店舗で店長職を任されており、部下も100人以上いましたので、仕事に対するやりがいや評価に対する前向きさはずっとありました。
しかし、単身赴任の解消や土日祝・年末年始の休みが全くなく、異業種へ転職
現在、家族の時間やこうしてブログを書く時間を確保できるという理由で、製造業、工場のマネージャーへ40代で転職し働いています。
しかし、仕事の内容は事実、残念極まりなく、マネジメント業務とは程遠い内容でした…
今の製造業はやりがいなどは全くなく、定時が来るのを待つだけの仕事です…
民間学童企業の教室長に応募したのは、ニックさんとの学童保育のブログがきっかけです。
ズバリ、保育という仕事には
年収が低く大変で、資格も必要だろう…
という先入観を持っていました。
Twitterで非常に共感できるニックさんと仲良くなり、子どもと接しながら毎日を充実させ、給料も低いのに資産が1,300万円もあるニックさんが力説する学童保育業界に強い興味を持ちました。
学童保育に必要な資格を取る自信もありましたし、筆者の子どもも学童保育に預けた経験があり、登山やキャンプなどのイベントに参加させた経験もあります。
そんな時、リクルートエージェント経由で、大手の民間学童企業からダイレクトスカウトが届いたのです。
40代からでも間に合う民間学童業界!
これが仕事になるなら今よりも充実した毎日になるかもしれない!
英語教育の民間学童企業大手から管理職でのスカウト!転職活動を全公開
よし。行ってみよう!
どんな環境なのか?メールによると年収500万円以上。教室長。
管理職でのスカウトメールでした。
学童保育業界は、大学生の時にボランティアで参加していましたが、仕事では未経験です。
しかし・・・筆者には大きな強みがありました。
前職が、超大手のベビー用品専門店、アカチャンホンポでの店長職。
小学生までの商品を取り扱っていました!
赤ちゃんだけでなく、小学生の必要な商品などは専門的な知識を持っており、お店のイベント等で小学生ともよく遊んでいました!
子どもも大人もお店で何千人規模でのかかわる経験があり、
- コミュニケーション能力
- 店長としてのマネジメント業務
上記は、どんな異業種でも通用すると自信をもっていました。
しかもその前の職場は世界的な日本衣料品最大手であるユニクロ。
海外への出店ラッシュの時期に店長として在籍しており、英語のスキルも最低限は持っていました。
転職サイトに、これらの経験や自己アピールを載せていたのです
異業種でもかなりマッチングしていたそうです。
(大手民間学童企業採用担当者より)
小学生、子どもの相手はお店時代からいつもしており、子どもは大好きです。
お店の接客で親御さんとの会話がメインではありますが、子どもの相手を筆者がしているときに他のスタッフに接客を任せる事も多くありました。
大手民間学童からのスカウトメールを公開
Twitter仲間のニックさんより情熱的に学童保育について話を聞いており、強い興味を持っているさなかでのこのスカウトメール。
職歴の経験や能力を拝見させて頂き、店舗の店長としてのマネジメントのご経験と、子どもと関わっていたご経験やコミュニケーション力は弊社にマッチングしています。
英語スキルもお持ちであり、弊社で即戦力としてご活躍頂けます。
是非弊社へ応募をご検討ください。書類選考は免除とさせていただきます。
実際に弊社の学童保育の現場を見て頂きたく、特別なオファーをさせて頂きます。
まずは話を聞こう!
そう思い、一次面接へと段取りを取る運びとなりました。
仕事への情熱とライフワークバランス、両方手に入れられる?
正直、収入ダウンが気がかりでした・・・。
全職は年収650万円でしたが、現在の工場マネージャー職は550万円まで下げました。
妻はパートで年103万円までで抑えていますので、これ以上収入が下がると生活がかなり苦しくなります。
生きてはいけますが、貯蓄や子どもの学費などを考えると、今以上は下げられない現実もありました
ただ、ニックさんの生活スタイルの話を聞いていると、かなり定時近くに仕事を終えています。
残業は月に2時間くらいです
出勤もゆっくりした時間でライフワークバランスが良い職種であると感じていたため、時間を大切にしたい40代には魅力的に感じていました。
初めてお会いした採用担当者様との面接で、不要とは言われているものの履歴書と職務経歴書は持参し、そこで年収についての話がありました。
現在の年収規模と同等以上は保証させて頂きます
これには安心しました。
そして、やはり書類は大切ですね。
お持ちでしたら見せてください
と言われました。
特別な書類審査不要のオファーでも、履歴書と職務経歴書は必須なので、面接時に提出はかかせません!
職務経歴書の志望動機・自己PR公開
ここからは、職務経歴書の志望動機と、自己PRをすべて公開します。
前職で子どもに関する商品を専門的に扱う小売企業で管理職をしており、子どものイベント企画や子ども達とかかわる仕事に魅力を感じていました。友人が民営の学童保育で指導員として働いており、子どもに対する考え方に強いこだわりを持っており、興味深い業界だと思っていたところ、御社よりご連絡を頂き、迷わず応募させて頂きました。
店舗での店長経験で、多くのマネジメントを経験し、店長職と教室長としての仕事は非常に似ています。部下の教育や管理が中心で、売上の進捗管理や達成するための行動、全員を牽引する自ら動くリーダーシップを見せる姿勢を私はもっており、御社でも即戦力として活躍できます。
筆者は、これらの書類は全て「手書き」で書いています。
パソコン印刷と手書きの書類通過率は手書きの方が圧倒的に高く、手書きで真剣に書いた書類で審査に通らなかったことはありません。
手書きでの時間をかけた書類作成をお勧めします!
民間学童の1次面接の内容を全公開
こちらが面接で聞かれた内容と、筆者がこたえた内容です!
基本的に、筆者の武器はコミュニケーション力とマネジメント力です。
小売業で経験してきたことは、経営に関する知識ですが、異業種で通用するのは「人間関係に強い」ということ。
これを軸に、民間学童企業で通用するのかは、はっきりいって未知数。
それでも、精一杯応える事で、手ごたえはありました。
この時点で、2次面接への案内を受けました。
人事部採用担当の方から、
一次面接はこれで終了となりますが、合格とさせていただき、次のステップへ進んでいただきます。何かご質問はございますか?
実際に学童の現場を見させていただく機会や、指導員さんとの話ができる機会とかはございませんか?
はい。次回に実際の現場で見て頂くのと、指導員やご両親様とも少しお話出来る機会がございます
ありがとうございます。教室長様とも話が出来れば嬉しいです。
その場で次の案内を頂けるとは思っていませんでしたが、民間の学童は給料も普通のサラリーマンと同等で公営とは全く違う普通の企業であるとわかりました。
年収も民間の方が高いのは、月謝の金額が全然違う事にも関係しています。
それでも子どもを公営ではなく民間の学童に入所させる理由とは・・・?
ここには非常に興味を持ちました。
民間学童の2次面接の内容と、働く指導員の声を大公開!
- 民間学童で子どもに本当に教えたいのは、英語ではなく度胸!
- 英語を使い、伝えたいのは人とのかかわり方と人前に出る経験!
- 親は子どもに自分と同じ失敗をさせたくない。小さいうちに厳しい経験をさせたい
2次面接は、まず現場の学童保育を見学させて頂き、指導員さんとの話を30分程度させてもらいました。
指導員さんとの質問会でのやり取りの詳細
実際の現場で、20代男性と30代女性の指導員さんと話をさせてもらいました。
たくさん聞きたい事があったので、会話はとてもはずみ、熱意や強いこだわりを垣間見る事が出来ました!
- エノ:なぜ、公営の学童ではなく民間学童を選ばれたのですか?
-
20代男性指導員:
子どもに、小さいうちから苦手意識や嫌な事から逃げる事がいけない事だという事を教えてあげたいんです。自分が子どもの頃、そういった生活をしていて大人になっても克服する事が出来ず、たくさんの苦労をしました。
縁あって学童指導員になれる事になり、英語力を活かせる事でここを選びました。
30代女性指導員:
私は英語はそんなに得意ではないのですが、子どもたちにしてあげられることが公営より多いと感じたからです。給与もそんなに変わりませんが、より深く1人1人を褒めたり、注意したり、大切な事を伝えられると感じたから、民間を選びました。
- エノ:年収はどれくらいなんですか?公営と変わらないとおっしゃいましたが・・・
-
20代男性指導員:
正直、安いです。300万円程度です。教室長や管理職になるとかなり上がると聞いています。
私は教室長を目指しながら、現場でもやりがいを感じています。
30代女性指導員:
350万円いかないです。それでもやりがいを感じ、指導員という職種に留まりたいと思っています。
教室長などのステップアップは考えていません。
- エノ:民間学童で辛いな。とか嫌だな。とか思うときはどんな時ですか?
-
20代男性指導員:
子どもが嫌がり泣き出してしまうときです。よくあることで、それを泣いてしまってやらなくていいよ、とはならないのがこの学童の厳しい所です。
30代女性指導員:
親御さんの無理な要求を断るときが厳しいです。英語は教えますが、小学校低学年で海外のお子さんと同レベルになれるわけがなく、そこまでの物は求めていないのが本音です。
それよりも、もっと大切な物がここにはあります。
- エノ:この民間学童で、子どもたちに何を伝えたいですか?
-
20代男性指導員:
子どもだから泣けば許される、という世界ではない事を厳しいですが本音で伝える事で、最初は毎回泣きじゃくって出来ない子も、だんだん成長していき出来るようになれるように、諦めずにずっと寄り添う事で、泣かないで出来た時に私の方が泣いてしまう事があります。30代女性指導員:
人間関係の大切さです。親御さんは英語力を付けさせたい人が多いのですが、実際は小さいうちから人前に出て緊張する事を知ったり、人前で失敗しても褒めてあげたり、回数を重ねるごとに成長をしてく子どもたちに、貴重な経験をさせる事で、成長した時に自然に人間関係に強くなれるよう、英語を通じて私は子どもたちと接しています。
感慨深いものがありました
子どもと遊んだり、外で元気にゲームしたりするのが学童保育なのかと思っていましたが、民間の学童は全く違った考え方を持っていました。
嫌がる子どもが多いのは承知の上で、それでも子どもの為、と強い気持ちで望んでいるそうです。
ここは、考え方が大きく分かれる教育論だと感じます・・・
教室長との対談の詳細
この後、教室長との面談がありました。
今回、教室長での応募でしたので、ここは重要で、対談形式の面接のような形でした。
お互いに質問しあうような、奇妙な面接でしたが、相手は同じ40代半ばでお互い自然に話をすることが出来ました。
教室長は、実際に子どもの相手をする事よりも、親の対応がメインになります。
営業活動や親の要望、指導員のシフト管理や採用活動、売上の進捗管理など、マネジメント業務全般が主な職務です。
実際の学童保育は民間では指導員にほぼ任せている状態で、教室長はお店の店長などと同じような業務内容でした。
対談した教室長も転職されたとの事で、前職はメガネ販売店の店長だったそうです。
もっとも印象的だったやり取りを掲載します!
エノ:営業活動では、こちらからお宅を訪問するのですか?
教室長:そういう場合はまれにありますが、ほとんどが反響営業という、興味を持った親御さんが当教室へ話を聞きに来店されたり、口コミやご紹介での説明が多いですね。
ですが、公営の学童保育と違い、待っているだけでは子どもは集まりません。公営学童は営業活動は一切なくても自然に子どもが集まる場所ですが、民間学童は違います。
弊社は富裕層がメインターゲットなのには変わりありませんが、半数以上が年収500万円以下の家庭のお子さんです。なぜだと思いますか?
エノ:人事部の方にも聞いたのですが、指導員さん達の熱意というか、子どもに対する必死さを感じました。そういう姿勢が親につたわるのかなと感じたのですが、そういった人材の質ではないかと。
教室長:それもありますが、実際はほとんど、英語に興味を持たせたいという理由は少なく、英語でなくても何か子どもに好きになれるような物を探すきっかけを作りたい親が多いです。
なので、英語が合わないようだと短期でやめられるご家庭も多いのが実情です。
親の気持ちとしては、
英語でなくても、スポーツでも、何でもいいから子どもに夢中になれる何かを見つけてもらいたい
このように思っているのです。その中で英語がマッチすれば、長く続くご家庭も多いです。
エノ:なるほど・・。現在は民間学童も英語だけでなく、スポーツなども様々な分野でありますよね。
教室長:公営学童で遊ばせているだけではなくて、
その時間に何か打ち込めるような得意分野を子どもに持たせたい!
というように思っている親は多いのです。
英語だけにすべてを懸ける方はほんの一握りの富裕層の方ですね。
だから、どんな子どもでも最初は嫌がるので泣いたりします。
それでもやらせてみて、ダメなら違う物を探す、といったご家庭が多いですね。
エノ:では、小学生でも低学年がメインですかね?
教室長:そうなります。高学年まで続いている方は、英語に興味を持ちかなり上達している一部のご家庭で、本気で英語を話せるようになりたいと子ども自身が思っているご家庭です。
小学校3年生までにはだいたい決まります。
エノ:ありがとうございます。指導員さんの採用やシフト管理などは大変ですか?店舗で苦労した経験があるので民間学童ではどうなのかと気になりました。
教室長:正社員比率が高めでアルバイトは少ないのでそこまで難しくはないですが、急な欠員が出たりすると、教室長が子どもの相手をすることも良くあります。
指導員の教育は社員に任せていますので問題ありません。
エノ:社員の方たちは、教室長を目指している方が多いのでしょうか?
教室長:あまりいないのが現実なんですよね。
子どもと触れ合う事にやりがいを感じる指導員が多く、教室長は全く違った仕事内容なので、経営向きなんです。なので、中途採用のマネジメント経験者が多くいます。
エノ:ありがとうございました。大変参考になりました。
大変興味深く、やりがいのある仕事だと感じましたし、筆者の経験なら即戦力で戦える内容だとも自信を持って言えます。
教室長は残業も多くライフワークバランスが良くないのが小売業と同じで、土日祝日も全く休めないのは小売業界と全く同じでした。
民間学童を利用する保護者さんの気持ち
教室長との対談の後、学童保育の様子をしばし見ている時間を頂き、親御さんとも話す機会を持てました。
なぜ、公営学童ではなく民間学童に預けようと思われたのですか?
保護者さん:
うちの子はおとなしくて、初めての人の前だと後ろに隠れてしまったり、何もしゃべれなくなってしまうんです。
はずかしいとかではなく、どうして良いかわからなくなってしまうようで、民間ならそういった部分を小さいうちに矯正できるかな、と思いまして。
月謝は高いんですけど・・・
公営学童だと、そういった事は直らないとお考えですか?
保護者さん:
そうですね。仲の良いグループで固まってしまい、新しい仲間を迎え入れたり、新しい友達を作るのが苦手になってしまったり・・・
中学になると1人が好きになってしまったり・・そういう風になってほしくないんです。私がそうだったので・・・・。
もちろん、民間学童でそれが直るかはわからないのですが、指導員さんや教室長にはこの意見を伝えていますし、理解してもらい、多少厳しくてもそういう部分をうちの子はもっていて、それを自然に直せるように働きかけをしてもらっています。
それが決め手でした。
ありがとうございました。なるほど。非常に参考になりました
特に、英語に必死になってほしい、という理由ではなさそうでした
こういった親の意見を教室長はしっかり聞き、子ども一人一人の特徴を理解する。
それを指導員たちに毎日伝え、見守る事も大事な仕事
親への日々の報告やコミュニケーションも仕事内容の大事な部分だそうです。
面接3回の予定が、2回目で内定??
親御さんと話していた後、裏の部屋に呼ばれました。
そこには事業部長がいました。
- 労働条件ですが、年収は500万円からスタートで、営業成績次第で上がるスピードは早いです。
- シフト制で週休2日です。シフト管理は教室長が管理していますが、土日祝も教室は開いていますので、シフトのやりくりは必要です。年末年始は教室が休みなのでご安心ください。
- 都内中心の教室展開で、これから地方への進出を計画していますが、現状は都内の教室に通って頂きます。〇〇地区での勤務になりますが、可能でしょうか?
- 内定書と労働条件を書面でお渡ししますので、ご家族とお話の上、次回面接時に答えを頂けますでしょうか?
え?これは内定を頂けるという事でよろしいでしょうか?面接は3回と聞いていましたが・・?
事業部長:
内定とします。本日の会話内容や様子を見ていましたが、これ以上面接をする必要はありません。
後は、弊社で働く意思があるか、働く事が出来るのかになりますので、次回は意思確認や質問などを決めてお越しください。
ありがとうございます。家族と相談させてください。地方への進出の計画とは、具体的にどのエリアを中心に考えていますか?
事業部長:
埼玉県・千葉県は今後展開予定です。
経営内容次第で随時広げていきたいですが、人材不足と教室長も足りない状況で、資金があっても人がいなくては教室は開けません。
そういった意味でも、是非当社の力になって頂きたいと存じます。
ありがとうございました!
まったく採用活動中という事を忘れ、親と話に花を咲かせていましたので、びっくり仰天の境地でした。
民間学童で教育にかかわり、子どもと向き合う仕事に魅力を感じた!
英語だけでなく、子どもに自分の経験を伝え人間的に成長させたい。
楽しいだけが教育じゃない。
厳しさもある本気さに魅力を感じました。
確かに、厳しい側面はあります。
子どもにとっては、外で友達と遊んでいる方が楽しいですし、のびのびとした放課後を過ごす事が出来ます。
しかし、人それぞれの考え方もあり、
両親は子どもの為に、自分と同じ想いをさせたくないと思う人も多いのだ
このように、感じました。
月謝が高く、まだ都内でしか教室を展開出来ていないのは、高所得者家庭をメインターゲットにしているからで、それも納得できます。
一部は、親のエゴで子どもにバイリンガルを目指すよう強制している人も確かにいます。
でも、
そういった高所得家庭だけではない部分にも需要があるんだな
上記のように感じた転職活動でした。
民間学童は高額な費用を払える人だけが通わせる事が出来る場所
現実、高い月謝を払える家庭だけが通わせることができる場所な事に変わりはありません。
無理して通わせていても、子どもに合わなければそれは投資の失敗です
まだまだ公営学童の方が一般的ですし、公営学童にも素晴らしい指導員さんがたくさんいます。
英語やスポーツなどとは別に、子どもに色々な体験をさせられる公営学童。
筆者も子どもたちと学童イベントでキャンプに行き、キャンプファイヤーや花火など、たくさんの楽しい思い出があります!
娘の小学校2年生の時も、富士登山で楽しかったと喜んでいた顔を思い出します。
民間学童も、公営学童も、子どもの為に必死に考え活動している場所
民間は「塾」のような側面もあり、必ずしも民間が良いという事ではありません。
筆者は、正直な気持ちを書くと、
公営学童の方が自分の娘には合っている
と感じています。
金銭的な問題も含め、これから伸びていくのに間違いはない民間学童保育。
子どもが好きで、金銭面と経験のある40代でも間に合う、教室長という仕事。
転職を考えている40代なら、良い選択肢ではないでしょうか?
まとめ:民間学童は、子どもの為に必死に活動している企業で特別な場所!
指導員達のこだわりを感じた転職活動で、公営学童にはない魅力もあり、指導員さんの強い情熱や、アルバイトとは違った軸を感じた転職活動でした。
熟慮した結果、内定は辞退する事にしました。
理由は・・・
- 教室長のライフワークバランスは悪い。想像と違った。
- 土日祝日も仕事で、小売業で感じた問題に逆戻りすると感じた。
- 通勤場所が遠く、片道2時間。現実的に無理を感じた。
今後は埼玉にも多数展開予定で、その一環でのスカウトもあったのだと話を聞きました。
しかし、そもそも40代で小売業を離れて異業種の製造業へ転職した理由が、単身赴任や転勤の多さ
教育長の仕事はそれに近いものを感じました・・・
土日祝日が休みづらいのも小売業に似ています。
ただ、非常に魅力的な仕事内容でした。
子どもと関わる仕事は、たくさんあります。
筆者の前職の子ども用品専門店などもそうですし、塾の講師や学童保育もその一つです。
その中でも、とくに異色な付加価値を持っているのが民間の学童保育企業だと感じました。
学童保育業界に魅力を感じているが、収入が気になる方は、民間学童企業という選択肢もあります。
民間学童企業は、決してお金儲けの為だけに子どもを利用しているわけではない!
これは断言できます!
民間学童でのやりがいある仕事を目指す事も、子ども好きであれば良い選択肢であると断言します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ニック学童への寄稿は今回で2記事目になりますが、機会があればまた寄稿させて頂きたいと考えています。
エノさん、リアルな体験記事を寄稿していただき、どうもありがとうございました!
エノさんは、転職を考えている40代の方を本気で応援するサイトを運営されています。
転職に役立つ情報はもちろん、読むと不思議と元気が湧いてくる記事がたくさんありますよ
エノさんの執筆した、もう1つの記事はこちらです。
学童保育の求人情報は、下の記事から探せます。「各求人・転職サイト」で「学童保育の求人数」を実際に目視で調査し、ランキングにしましたので、ぜひお役立てください。
今後ともニック学童、子どもの為の記事を書いてまいりますので、よろしくお願いいたします。
コメント