学童保育ってどんな仕事なんだろう?
興味はあるけれど、私で務まるのかなぁ?
学童保育の仕事って、実際に経験した人でないとわからないことも多いですよね。
かくいう筆者も、学童保育に就職するまでは、仕事内容がイメージできませんでした。
そこで今回は、学童保育歴20年で、学童系You Tuberのいおぴいまんさんにインタビューさせていただきました。
インタビューの内容は、
- そもそも学童保育ってどんな場所ですか?
- 仕事内容はどんな感じですか?
- 大変なところはどんなところ?
- この仕事をしていて良かったと思うときは?
- どんな人が向いていますか?
- 学童保育の仕事の将来性は?
- どうやって働く学童を選んだらいいの?
- おすすめの書籍はありますか?
上記にくわえて、学童保育で働くときのヒントも盛りだくさんの内容となっています。
ぜひ最後までお読みいただき、学童で心地よく働くためのヒントをお持ち帰りいただければ嬉しいです
<プロフィール>
40代男性。学童保育歴20年。児童数180名の学童で主任指導員をしています。県の指導員会の代表。学童保育研修の講師をちょくちょくしています。コマ回しの名人で、幼稚園、保育園に出張することも。朝は保育園でパートもしています。
[放課後児童支援員]
- 学童系ブロガー(学童ほいく★ますたー)
- 学童系ユーチューバー(ポップでライトに投稿中)
- 学童系インフルエンサー(学童保育は楽しいよ♪)
はじめに:いおぴいまんさんの経歴
ー インタビュー内容に先がけて、いおぴいまんさんの経歴を伺ってもよろしいでしょうか?
はい、よろしくお願いします😀
- 23歳:新卒で学童保育の正規指導員となる
(学童保育連絡協議会・父母会運営) - 26歳:
- 大規模化により第二学童と分割
→第一学童の主任となる - 県学童保育指導員会に入会
- 大規模化により第二学童と分割
- 28歳:『DVD こま入門』を作成、販売
(県下の指導員仲間と共に) - 30歳:
- 先輩指導員が引退
- 地域の指導員会代表になる
(5つの学童の組織)
- 31歳:学童保育公設化(指定管理者に雇われる)
- 34歳:県学童保育指導員会の代表になる
- 35歳:『DVD こま名人』を作成、販売
(県下の指導員仲間と共に) - 36歳:第三学童が開設。3つの学童の主任、責任者になる
- 39歳:
- 学童保育のブログ開設(いおぴいまんブログ)
- 朝だけ保育園でパート勤務
- 40歳:学童系YouTuberいおぴいまん 誕生!
- 41歳:全国学童保育指導員学校で講師デビュー
- 42歳:現在に至る
学童保育の指導員として20年勤務し、指導員学校の講師、さらにブログやYouTube活動もされている…凄いバイタリティです!
そんな、いおぴいまんさんに、インタビューさせていただきます。
5年以上前になりますが、全国学童保育研究集会で、いおぴいまんさん達が制作された、こまのDVDを購入していました
そんときに、ニックさんとお会いしてたかも知れませんねー
僕はこのDVDのおかげもあり、綱渡りやひもかけができるようになりました。
綱渡りができると、子ども達から「おおー!!」と言われますよね
学童保育の基本情報について
全国学童保育指導員学校では、『学童保育の役割と指導員の仕事』というテーマで講師をされた、いおぴいまんさん。
まずは、学童保育の基本情報について、たずねてみました。
学童保育とは、みんなが幸せになるところ
− 指導員歴20年のいおぴいまんさんですが、学童保育とは何でしょうか?
学童保育で働いたことがない人でも分かるように、教えていただけますでしょうか?
ひと言であらわすと学童保育は「みんなが幸せになるところ」だと思っています!
いおぴいまん:
学童保育があることで、子どもも保護者も指導員も幸せになることができると思っています。
- 子ども
あそび中心の生活でたのしい
自分を大切にしてもらえる
→幸せ
- 保護者
安心して働ける
子育てと仕事が両立できる
→幸せ
- 指導員
子どもの成長を間近でみることができる
子どもとたのしく生活できる仕事
→幸せ
いおぴいまん:
このような場所がたくさんあれば、運営主体や行政、日本全国が幸せになれる!という夢をもっています。
みんなが幸せになるところ…! とっても素敵な学童保育のとらえ方ですね
学童保育に来る子は、保育を必要としている子ども達
− 学童保育には、どんな子どもが来るのでしょうか?
保育を必要とする子どもが、学童保育にきます
いおぴいまん:
保護者が働いていたり、病気や介護などで、日中に子どもをみれない状態の子(保育が必要な子)が学童保育に通います。
放課後や夏休みなど(学校休業日)に、子ども達は学童でたのしく過ごすのです。
専任の指導員にしっかりみてもらうことで、子どもは安心して学童保育で生活できます。
子ども教室や児童館のように、誰でも利用できるところとは役割が違うんですよー
誰でも利用できる施設とは、役割が異なるのですね
学童保育の役割は、子どもの幸せを守ること
− 学童保育の役割について教えていただけますでしょうか?
子どもの幸せを守ることが学童保育の役割です!
いおぴいまん:
保育が必要な子どもが、学童保育で
- 安心して
- 健やかに
- 幸せに
このように育つように、指導員と保護者、運営主体がサポートします。
すべての子どもは幸せになるべきなので、当然、学童保育の子どもも幸せであるべきですよね。
何か、今日は幸せをだいぶ連呼していますね(笑)
「学童=幸せ」というイメージが、いおぴいまんさんの中で強いのかもしれませんね
学童保育の仕事内容とは?
次に学童保育の仕事内容について、たずねてみました。
学童指導員の仕事の9割は「かかわり」
− 学童保育の指導員は、どのような仕事をするのでしょうか?
学童保育指導員の仕事は「かかわり」が9割です
指導員の主な仕事内容は、
- 子どもとのかかわり
- 保護者とのかかわり
- 指導員間のかかわり
- 関係機関とのかかわり
上記の通りで、とにかく「かかわり」が多い!
そのなかでも、子どもとのかかわりがメインです
子どもとあそんだり、宿題をみたり、おやつを提供したりする上で、子どもとたくさんコミュニケーションをとることが指導員の仕事です。
子どもと関わることで、子どもとの関係をしっかり築きあげます。
指導員は、信頼関係を構築するために子どもと一緒にあそんだり、子どもをよくみて、その子のことを深く理解することを大切にするのです
子ども一人ひとりを深く理解することが大切なのですね!
よく観察し、よく聴き、よく遊ぶことが大切
− いおぴいまんさんは、どのようなことを大切に、保育されていますか?
たくさんあると思いますが、3つにしぼって教えていただけますでしょうか?
子どもをよく観察し、話しをよく聴き、よく遊ぶことを大切にしていますよー
- よく観察する
子どもをよくみることは、子どもをよく知ることにつながります。子どものことがよく理解できれば、その子にあった支援ができるようになる!
- よく聴く
子どもの話や子どもの思いをよく聴くことで、その子との関係性が深まります。「この人は、自分のことをよくわかってくれる。」と子どもが感じることで、その子の安心感につながっていきますよー
- よくあそぶ
子どもとよくあそぶことで、その子と信頼関係を深めることができます。充実した学童保育生活にあそびは欠かせません。信頼できる指導員がいることで、子どもの学童保育ライフはより一層豊かになるのです
子どもをよく見て、耳を傾け、一緒によく遊ぶ。そして理解し、信頼関係を築くことが大切なのですね
ー 「①よく観察する ②よく聴く ③よくあそぶ」それぞれについて、具体的なエピソードを交えて、教えていただけますでしょうか?
順番にお伝えしますね
①よく観察する
いおぴいまん:
子どもがボードゲームであそんでいるようすを、ジーッと観察してみる。
すると、サイコロをふる順番を抜かされて、猛烈に怒っている子に遭遇・・・
はじめは、
怒りっぽい性格なのかな…
このように思っていたのですが、さらによく観察してみると、
「下の学年の子がゲームで負けそうになっていたのに気づいて、その子が不利にならないように注意してくれた」ことがわかりました。
よく観察したことで、
しっかりと順番抜かしについて注意してくれてありがとう。下の学年の子のことを考えてくれていたんだね
このように伝えることができました。
その上で、
少し言い方がきつかったみたいだから、次から、そこんところを気をつけてみようか?
このように、指導員がその子に伝えることができるのです
②よく聴く
いおぴいまん:
部屋に入ってくる時間に、外で虫の世話をしている2年生男子がいました。
何度かその子に、部屋へ入るように声をかけるけど、一向に入ってくる気配がありません・・・
そこで無理やり叱りつけるのではなく、その子に理由を聴く
すると
虫が逃げると嫌だから…
このように、理由を述べてくれました。
さらに続けて、
どうして、虫が逃げるのが嫌なの…?
こんな風にその子に聴いてみます。
すると、その虫は、仲の良い4年生男子と一緒に捕まえたカマキリでした。
エサを食べ終わるまで見張っておくように○○君に頼まれたんだ
その4年生に確認します・・・
カマキリの見張りはもういいのかい?
うん、もう大丈夫だよ!
このことを2年生の男子に伝えると、すんなり部屋に入ってくることができました。
2年生の男の子は、
話を聴いてくれて、自分のことを理解してくれた
このように感じて、よく聴いてくれる指導員がいることで、
安心できたのではないかな?
と、思っています。
③よくあそぶ
いおぴいまん:
高学年の男子が、おやつの時間に立ち歩いてました。
指導員が注意すると、反抗してくることが…
ある日、その子たちがサッカーをしてあそんでいるところに指導員も入って一緒にあそんでみたのです
ただひたすらサッカーをして、一緒に楽しみました!
そんな日を、意図的に何日かつくるように指導員が心がける。
するとある時、いつものようにおやつの時間に好き勝手立ち歩く彼らに
自分の場所に戻りやー
このように声をかけると、反発なくスーッと自分の席に帰るように・・・
そして、
ごちそうさまのあとサッカーできるか?
このような感じで、その子たちから指導員に話かけることが多くなりました。
信頼関係はすぐには構築できるものではないです。
しかし、少しずつ一緒にあそんで、楽しい時間を共有した仲間として、指導員が子どもたちの中に受け入れられていく。
日々の積み重ねが、信頼関係へとつながると信じています
いおぴいまんさん、くわしく教えていただきまして、どうもありがとうございます!
学童保育で働くことの大変さと魅力
ここからは、学童保育で働くことの大変さと魅力について、お尋ねしていきます。
保護者を巻き込んでのトラブルが大変
− 学童保育で働いていて、どのようなときに大変だと感じますか?
いおぴいまん:
子ども同士のトラブルから、保護者を巻き込んでしまい複雑化してしまったときは
大変だなー・・・
と、感じます。
− 保護者を巻き込んでしまって複雑化してしまうと大変なのですね。その理由を教えていただけますか?
いおぴいまん:
子ども同士は仲直りしていても、保護者が
相手方の家庭とはかかわりたくないので、その家庭の子どもと自分の子を一緒に遊ばせないでほしい!
このような話になると指導員は大変です(笑)
そのときは、保護者の話をよく聴いた上で、「学童保育の生活で、子ども同士が一緒に遊ばない環境をつくるのは難しいこと」などを、丁寧に、慎重に保護者に話をする必要があるので、大変です(笑)
そ、それは大変ですねー…!
日常の伝えあいが、トラブルをふせぐ
ー 保護者さんを巻き込んでのトラブルにならないために、事前にできることはありますか?
事前にできることは、日常の伝え合いです
保護者と日々、子どもの様子について指導員が話をすることは、大きなトラブルを未然に防ぐことにつながります。
学童保育で生活する子どもの様子を「悪いことだけでなく、良いことも含めて」日頃から保護者と話をすることで、保護者は学童保育の生活の様子がイメージしやすくなり、
色んな子どもがいるんだな…
自分の子がトラブルなどの原因になることもあれば、巻き込まれることもある
指導員が丁寧に子どものことみてくれるから安心できる
という感じに保護者が思えるように、日々、関係づくりを大切にすることがポイントです。
学童保育で働いて「良かったなー」とおもうときは?
ー 学童保育で働いていて「良かったなー」と思うときはどんなときですか?3つほど教えて下さい
3つですねっ!
- 人気者になれる
- あそんでいられる
- 頼りにされる
人気者になれる
いおぴいまん:
今まで関わってきた
- 子ども
- 保護者
- 学校の先生
- 地域の方々
上記のような、たくさんの人たちと顔見知りになって、色んなところで声をかけてもらえます。
長く指導員を続けていると必然と知り合いが増えるんです。
近所のスーパーで声をかけてもらえる確率は90%超え!
えっ!それは凄い!…けど、僕はそういうの苦手かも…
苦手な人は帽子にサングラスにマスク姿で出かけなくてはいけません。笑
いおぴいまん:
学童保育を卒所して、大学生や社会人になっても会いに来てくれる子どももいます。
保護者の方から、
先生のおかげで、息子は学童保育に通うことができました!
学童でたくさん学んで、たくましく成長できました!
このようなうれしい感謝の言葉を言っていただくこともあるんです。
そんなときはつくづく
この仕事に就くことができてよかったなー
というように感じるんです。
自分の場合は同じ学童保育にずっと勤めることができているので、特にそんな状態になれたと思います。
あそんでいられる
いおぴいまん:
子どもとあそぶことが仕事。
毎日、どうどうと遊んで一日を過ごすことができる(笑)
これが苦痛の人もいるかも知れませんが、私はたのしいです
サラリーマン、工場の作業員、どちらも私には向いていません。
他の仕事も続けられる自信はありません(笑)
ドッチボールとか靴飛ばし、だらだらとジャングルジムの上で子どもとおしゃべりして遊ぶ方が私には向いています。
たのしかったぁ・・・また明日!!
というように心から感じられ、同じ思いを子どもと共有できる仕事って最高です!
頼りにされる
いおぴいまん:
子供会やPTAなどの組織で頼られることが多いです。
- 会議をテキパキ進める
- 行事の計画を立てる
- みんなで知恵を出し合うときに、面白いアイデアを考えつく
上記のようなことをできるようになったのは、学童保育指導員になったからだと思っています。
指導員をしていると、行事などの企画をすることに自然と慣れるんです
例えば、クリスマス会を計画するとなると、
- いつまでにプレゼントのことを考えるか
- 指導員の動きを確認する日時をいつにするか
- 担当や役割分担を決める
当日から逆算して段取りをつける力が身につきます。
すると、
次の会議までに、誰がどこに連絡して、何の議題を持つか…
このようなことを、自然と考えられるようになるんです。
その結果、いつの間にか周りの人から頼りにされてしまいます(笑)
学童保育指導員だから…と直結している力ではないと思うし、それが苦手な指導員もたくさんいるので一概には言えませんが、私はそれが指導員の仕事をしていたメリットのひとつだと感じています。
学童保育に向いている人・向いていない人
ここからは、学童保育で働くことに向いている人・向いていない人について、いおぴいまんさんに伺っていきます。
学童保育の支援員に向いている「やなぎのようにしなやかな人」
ー 学童保育歴20年のいおぴいまんさん。たくさんの方と一緒に働いたり、関わってきたと思います。そんな中で、学童保育の支援員に向いている人はどんな人だと感じますか?
やなぎのようにしなやかに
究極、これができる人は、支援員に向いています。
その理由は、学童保育のしごとでは、柔軟な考えや対応を必要とするからです。
例えば鬼ごっこをしていて「ハサミウチなし」というルールがあったとします。
しかし、状況や人数によっては「ハサミウチあり」の方が盛り上がる場合もあります。
ルールは統一した方が混乱しにくく、うまくいく側面もあるのですが、子ども達と確認しながら、臨機応変な支援が必要な場合も多いのです。
子どもとのかかわりでも「しなやかさ」は大切ですが、指導員の仕事を長く続けるには、指導員同士のかかわりにおいてもその「しなやかさ」が求められるケースが多くあるように思います。
いろんな指導員が、色んな考えを持ってチームで仕事をしています。
おのおのの指導員の特徴を押さえながら、みんなが心地よく仕事ができる関係性を築くために、
- 柔軟で円滑な対応
- しなやかな心
これらを持って仕事に励むことができる指導員は最強だ!
このように思っています。
子どもとの関係性で悩むより、指導員間の人間関係で仕事にいくのがツラくなってしまう指導員を多くみてきました。
「やなぎのようにしなやかにいきること」
これは、子どもへの支援や、心地よく仕事ができる人間関係を築く上で重要です。
私の目標でもあります
「やなぎのようにしなやかに」そうなれたら、もっと楽に生きられるような気がするなぁ・・・
しなやかさを身につけるために、自分自身を認める
ー しなやかさ(柔軟な考え方や対応)を身につけるために、どのようなことを心がけたり、考えたりすると良いでしょうか?
いおぴいまん:
それに関しては私も日々、模索中なのですが、例えば自分に怒りがあるときに、
やわらかく柔軟にしなければ・・・
このように自分に言い聞かせると、かえって自分にプレッシャーを与えてしまい、しんどくなってしまいます。
そのため、できるだけあるがまま受け止めるように心がけます。
- 怒る自分を認める
- できない自分を許す
上記のような感覚です
基本的には、子どもに対しても指導員に対しても、あるがままの自分の感情は大切にしつつ、最終的には
まあそんなふうに思うこともあるわなー
十人十色、みんなちがってみんないい
こんな風に考えるように心がけています。
「なるようになる」とか「これは神様が決めたこと」とか、都合のいいように考えるように・・・
何か人生哲学みたいになってきてしまいましたねー…(笑)
話しを学童保育に戻すと、
- ダメなことがあったらまたやり直せばいい
- まずはやってみよう
- 失敗は成功のもと
などと日々の子どもとの生活の中で、うまくいかないことがあったときに、指導員自身がそんなふうに考える習慣を身につけていくといいように感じます。
心に余裕やゆとりが生まれて、少し「柔軟に、しなやかに」対応できるようになると思います。
しかしそれがむずかしい。
私も日々、勉強中です
子ども達、ともに働く指導員、そして自分自身…それぞれのありのままの感情を認めて、受け入れる。勉強になるなぁ・・・
学童保育の支援員に向いていない人
ー 反対に、学童保育の支援員に向いていない人は、どんな人だと思いますか?実例などありましたら、ぜひ交えて教えていただきたいです。
いおぴいまん:
向いていない指導員は、
- 子どもを自分の思いどおりに動かしたい
- コントロールしたい
このように思っている人です。
子どもを型にハメたい。いい子でいてもらいたい。という考えの人がいたら、その人はうまくいかないケースが想像できてしまいます。
なぜなら、子どもにとって学童保育は「自由なところ」なので、そこで子どもが「どのように過ごすのか」「何をするか」は子どもが決めることが前提にあるからです。
指導員が「こうしてあげたい」と思っていることは指導員の都合です。
例えば
母の日のプレゼント製作をしましょう!
このような感じで、指導員が意気込みます。
しかし、子どもが
えーめんどくさい。嫌だ。あそびたい
このように思っていたら、それを子どもにやらせることは指導員のエゴを押し付けているのと同じだからです。
そこで指導員は視点を変えます
子どもにやらせるのではなく、子どもが
やりたいな、作りたいな、プレゼントしたいな・・・
と思える工夫を、母の日のプレゼントづくりの導入に盛り込みます。
ここを詳しく話してしまうととても長くなるので今回は割愛させていただきます
子どもの意欲を引き出せる人は、指導員に向いていますね。
向いていない人は、自分の思いだけをドンドン押し付けてしまう指導員です。
しかしこれは、ある程度指導員としての経験がある人に起こり得る例えです。
- はじめて指導員になる人
- これから指導員としてがんばってみようと思っている方
上記の方たちは、まずは全員合格です。
学童保育指導員にみんな向いています。
向いていない人がいるとしたら
人とかかわるのが嫌だ。子どもが苦手…
というレベルの方だと思います。
学童保育は子どもだけでなく、指導員も少しずつ成長できるところです。
だからみなさん大丈夫ですよ!
学童保育の待遇・将来性について
学童保育で働きたいと思った人が調べておいた方が良いことの一つに、待遇や仕事の将来性があります。
学童保育って給料が低いと聞いたことがあるけれど、食べていけるのかな?
このような疑問を、いおぴいまんさんに聞いてみました。
学童保育の仕事だけで生活していくのは厳しい
ー 学童保育はお給料が低いと聞きました。学童保育の仕事だけで生活していけるのでしょうか?
学童保育の仕事だけで生活していくのは苦しいです
いおぴいまん:
以前、私は夜中に掃除屋のアルバイトして何とかやりくりしていました。
学童保育指導員を20年続けていますが、今でもゆとりがあるほどの生活はおくれていません。
だからユーチューバーとなって稼ごう!と、もがいています。(笑)
今はまだ収益0円・・・
労働の雇用条件や待遇は、全国バラバラです
昔と比べ、少しずつ処遇改善されてきた傾向はあるものの、学童保育の仕事一本で、夢と希望が持てる状況ではありません。
この仕事の専門性が世に認められて、賃金アップにつなげていけるように私は戦います(笑)
いっしょにがんばりましょー!
\ よかったらチャンネル登録してね! /
学童保育の仕事の将来性は、大いにある
ー 少子化が進んでいますが、学童保育の仕事に将来性はあるのでしょうか?
いおぴいまん:
将来性はあります。
なぜなら少子化であっても、働く保護者によるニーズはたくさんあるからです。
年々、学童保育の利用者数は増えています。
また学童保育に対する期待は、日に日に大きくなってきている印象があります。
放課後の子どもとのかかわりに特化した専門性を持つ指導員が、ますます注目される時代がきているのです。
なので、
将来性は大いにあるとおもいますよ!
学童保育で働きたい方へ向けて
ここからは「学童保育で働きたい方」へ向けて、「どのように勤務する学童を選ぶのがいいか?」「おすすめの書籍」について、聞かせていただきました。
自分に合う学童は選べない
ー 学童で働きたいと思いますが、色々な学童があります。どのような観点で自分に合う学童を選べばいいでしょうか?
自分に合う学童は選べません(笑)
ほとんどの場合は運です。
そこの募集要項によると思いますが、見学とかできる場合は
- 現地での見学
- 体験の機会
これらを運営側にお願いするのがよいと思われます。
雰囲気が大切です。
- どんな指導員がどういった声を子どもにかけているか…
- 子どもがそこで楽しそうに過ごしているか…
そのあたりを察することができればよいですね。
しかし、こればっかりは何とも言えません。
「あたってくだけろ‼」の精神をおすすめします。
困ったことがあれば、いおぴいまんのユーチューブを参考にしてみてください笑
学童保育についてオススメの本は「日本の学童ほいく」
ー 学童保育について学びたいのですが、オススメの書籍はありますか?
私あまり本を読みません(笑)
しかし、おすすめの本はあります。
「日本の学童ほいく」です。
全国学童保育連絡協議会が発行している、日本で唯一の学童保育の専門月刊誌です。
- 指導員
- 保護者
- 協議会
- 運営に携わる人
学童保育に携わる人なら、購読する価値が存分にあります。
有名な大学教授・研究者の連載や、保護者や指導員、子どもの声を拾ってくれる素敵なコーナーがたくさんあるのが魅力ですよー
熱心な読者さんへメッセージ「学童保育ってナイス」
ー 最後に、ここまで読んでくださった熱心な読者さんへ、ひとことメッセージをお願いします。
いおぴいまん:
ほんとここまで読んでくださった方々には感謝しかございません。
学童保育の情報ってなぜか少ない…
それでいてネガティブなものや複雑すぎるものが多い印象があります。
学童保育について、何かイメージ湧かないな・・・
学童保育って、何かとっつきにくい・・・
このように思っている人や
指導員しているけど、仕事内容がよくわからない
迷う。どうしたらいいの?
こんな風に感じている人の手助けができたらうれしいな…
そんな思いで、ブログやユーチューブで学童保育のことを発信させていただいています。
今回ニックさんに、貴重なナイスなインタビューの機会をいただいたことに、感謝でいっぱいです。
(自分から頼み込みました笑)
そして、ここまでお付き合いいただいた読者のみなさんに、厚く御礼申し上げます。
これからも学童保育の世界を、どんどんどんどん盛り上げていきたいと考えています。
いっしょにがんばりましょー
じゃあねー バイバイ
学童保育ってナイス🌟
まとめ:学童保育とは、子どもの幸せを守りながら幸せに働ける場所
今回は「学童保育とは?」という、とても広いテーマでいおぴいまんさんに、インタビューさせていただきました。
いおぴいまんさん、お忙しいところ、長い期間インタビューにご協力いただきまして、本当にどうもありがとうございました
これからも、ぜひ一緒に学童保育を盛り上げていきましょう!
最後にこの記事を振り返ります。
- 学童保育の役割は、子どもの幸せを守ること
- 指導員の仕事の9割は、「かかわり」
- よく観察し、よく聴き、よく遊ぶことが大切
- 保護者との日々の伝えあいが大切
- 臨機応援でしなやかな人は、指導員に向いている
- 子どもを自分の思い通りにしたい人は、指導員に向いていない
- 学童の仕事だけで生活していくのは厳しいが、将来性は大いにある
学童で心地よく働くヒントになれば、とっても嬉しいです!
インタビューを受けてくれた、いおぴいまんさんのYou Tubeはこちらです。
\こちらから視聴できます/
- 子どもとの遊び方
- ケンカの仲裁のポイント
- 叱り方の極意
- 信頼関係の育み方
学童保育で働く上でのヒントが満載のチャンネルです!
よろしければ、ぜひチャンネル登録して、日々の保育にお役立てください。
僕もチャンネル登録しました!
最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました!
追伸:インタビューを受けてくれる学童保育の指導員さんを募集しています
この記事を読んで良かった!
役に立てるなら、協力したい
上記のように思ってくれる学童の指導員さんがいましたら、ぜひインタビューさせてください。
とはいえ、
自分にできるかなぁ…
タメになることなんて言えないよ…
このように感じる方も多いでしょう…
大丈夫です!ご安心下さい!!
学童で働いて得た知見はもちろんですが、
- 仕事がきつくて悩んでいる
- 学童保育の仕事がつまらない
- 学童保育の指導員を辞めた経験
- 学童保育の採用面接で合格した体験談
- 給料が低くて生活が大変…
上記のような体験や悩みを、ぜひ教えて下さい。
あなたの経験が、「これから学童保育で働こうか迷っている人」や「同じような悩みを抱えている指導員」の力になります!
ご協力いただける方は、ぜひ、X(Twitter)よりご連絡をお願いいたします
インタビューは、X(Twitter)のDMで行っています。
対面や電話でのやりとりはいっさいありません
回答期限などもありませんので、あなたのペースでご協力いただけましたら幸いです。
学童保育で働いた経験があれば、常勤指導員・アルバイトさん・パートさん、みんな大歓迎です。
ここまで読んでくださった、熱心なあなたからのご連絡を心よりお待ちしています
\DM・リプ欄からお願いします/
リピーターさんも大歓迎です😁
コメント